
ダイエットのために筋トレを始めたら、次の日に体重が減るどころか増えてしまっていた、こんな経験はありませんか?
きつい筋トレをしたのに、体重が増えてしまっていたのでは、やる気も無くなってしまうかもしれません。
しかし、筋トレをして翌日に体重が増えるのはダイエット失敗ではなく、理由があります。
せっかく始めたダイエットをやめてしまわないためにも、筋トレで体重が増えてしまう理由を確認していきましょう。
なぜ体重が増えるのか
ダイエットやトレーニングに詳しい人だと、筋肉は脂肪より重いということをご存じかもしれません。
しかし、筋トレをして翌日にいきなり筋肉が増えるということはありません。
むしろ筋トレというのは、筋肉を傷付けて回復させるためのトレーニングなので、翌日の筋肉は傷付いて減っていると言ってもいいでしょう。
では、なぜ筋トレの翌日に体重が増えるのでしょうか。
筋肉というのは主にタンパク質で構成されており、筋トレをすると前述しましたが、筋肉がダメージを受けて傷付きます。
傷付いた筋肉は、タンパク質を吸収して筋肉を修復しようと働き、吸収した後に出る老廃物は血液を通して腎臓から排出されます。
しかし、強い負荷で筋トレを行うと筋肉のダメージが大きくなって、修復する力が追い付かなくなり、老廃物を十分に流し切れずに皮下組織に溜まってしまいます。
これが「むくみ」となり、溜まった老廃物と水分のため、筋トレの翌日には体重が増えてしまうのです。
つまり、筋トレ後に体重が増えるのは正常な働きであり、筋トレの効果が出ているということでもあります。
筋トレ後に増えた体重は戻るのか
では、増えた体重はどうすれば戻るのでしょうか。
筋トレ後の体重の増加は、筋肉の修復が間に合わず老廃物と水分が溜まるのが原因なので、筋肉が修復されて老廃物と水分が排出されれば体重は減ります。
筋トレをやめてしばらく休めば、筋肉痛も治まって元の体重に戻りますが、それでは運動した意味がありません。
定期的に筋トレを繰り返し、適度に筋肉が増えれば、体も引き締まり、むくみによる体重も減ってきます。
体重が増えたからといって筋トレをやめてしまわず、継続することで、体重の増加も抑えてダイエットに繋げることができます。
筋肉の修復を早めるには
筋トレ後の体重の増加は、筋肉が修復されることで元に戻ります。
筋肉を休めることで自然に修復もされますが、修復を早める方法もあります。
お風呂に入る
体を温めて血流を良くすることで、老廃物を流してむくみを解消して、筋肉を修復を早めることができます。
そのための一番簡単な方法としては、お風呂にゆっくり入ることです。
あまり熱すぎると、逆に筋肉の修復を妨げる可能性があるため、38~40℃程度のお風呂にゆっくり浸かって、体を温めることでむくみの解消を早めましょう。
タンパク質を摂取する
筋肉の修復にはタンパク質が必要です。
タンパク質の摂取は、食事からだとかなりの量を食べなければいけないため、プロテインで摂取するのが有効です。
筋トレ後に、できれば30分以内にプロテインを摂取すれば筋肉の修復に効果が高く、合わせてアミノ酸も摂取するとさらに筋肉の修復が早くなります。
筋トレ翌日に体重が増える!?【まとめ】
筋トレをすると、むくみによって体重が増えてしまいます。
サイズアップ目的ならそれでも構いませんが、ダイエット目的なら体重が増えると驚いてしまうかもしれません。
しかし、これはダイエットが失敗したということではなく、むしろ成功している証拠とも言えます。
筋トレを継続すれば体重も元に戻り、さらに続ければ体も引き締まっていきます。
体重が増えたからといって筋トレをやめてしまわず、継続してダイエットを成功させましょう。