椅子に座る時、つい足を組んでしまう癖はありませんか?
そして、ほとんどの人が足を組むのが体に良くないのをご存じなのではないでしょうか。
体に良くないのを分かっているはずなのに、なぜ足を組んでしまうのでしょう。
足を組んでしまう原因と解消方法を確認して、体の歪みを治していきましょう。
足を組んでしまう原因
足を組む癖は、行儀が悪く見えますし、体が歪み原因にもなります。
それなのに、なぜ足を組んでしまうのでしょうか。
人間の体は、利き手や利き足、内臓の位置など左右非対称になっています。
筋肉は利き手側により多くつきますし、内臓の中で1.3~1.5kgと最も重い肝臓は人体の右側に位置しています。
人間の体は、無意識のうちにバランスを取ろうとするため、足を組むことで左右のバランスを整え安定させようとします。
これが足を組んでしまう理由です。
足を組むことのデメリット
では足を組むことで、体にはどのような悪影響があるのでしょうか。
骨盤が歪む
足を組むことで、左右の足のバランスが崩れます。
そのため、片方だけ骨盤が開いてしまったりなど、骨盤が歪んでしまう可能性があります。
お尻の筋肉が弱くなる
足を組むと、お尻の筋肉が引き伸ばされます。
引き伸ばされることにより筋肉が弱くなるため、ヒップラインが下がってお尻が垂れてしまいます。
足が太くなる
お尻の筋肉は、体の横向きの動きに耐える役割があります。
そのお尻の筋肉が弱くなると、お尻の代わりに太ももの外側の筋肉を使って横向きの動きに耐えようとします。
そのため、太ももの外側の筋肉が過剰に使用され、筋肉が発達して足が太くなります。
腰痛になる
お尻の筋肉が弱くなると、体の横向きの動きに弱くなります。
体が不安定になるので、腰の筋肉にも負担がかかり、腰痛の原因になる可能性があります。
足を組むのをやめる方法
足を組むのはデメリットが多いことが分かりましたが、どうすればやめることができるでしょうか。
無意識に組んでしまうため、足を組まない座り方意識するようにしましょう。
左右の足裏を床につける
椅子に座る時、骨盤に体重がかかりますが、足裏全体を床につけることで体重が分散されるため、骨盤への負担が減ります。
膝を90度曲がるくらいに椅子の高さを調整して、足裏を床につけることを意識して座るようにすれば、バランスよく座ることができるため足を組まなくても負担を感じないようになります。
左右に均等に体重をかける
足を組んでしまうのは左右のバランスを保つことが原因なので、バランスよく座ることができれば足を組まなくてもよくなります。
座る時にお尻の左右に体重が均等にかかるように意識しましょう。
背筋を伸ばして座る
背筋を伸ばして姿勢よく真っ直ぐ座ることで、足を組むこと自体が難しくなり、左右の骨盤にバランスよく体重がかかるようになります。
その際の座る位置ですが、理想として椅子に浅く腰掛けることですが、背中の筋肉が緊張するため、足を組むのが癖になっている人にはその姿勢をキープするのが難しいかもしれません。
そんな場合は、深く腰掛けて背もたれを使うようにしましょう。
浅く腰掛けて背中の筋肉が緊張し続けると、肩こりや腰痛に繋がる可能性があるため、深く腰掛けて背もたれにも体重を分散することで、背中の筋肉の緊張を防いで長時間座っても負担が少なくすることができます。
足を組むと体が歪む?【まとめ】
足を組む癖のある人は、長い間その座り方に慣れてしまっているため、すぐに矯正することは難しいかもしれません。
しかし、正しい座り方を続けることで体の歪みも矯正され、姿勢も良くなります。
いきなりずっと正しい座り方をするのは厳しいかもしれませんので、無理にずっと正しい座り方でなくても構いませんので、少しずつで意識して姿勢を変えて、体の歪みを直していきましょう。